2001 年5月、千代田区の有休施設である下島ビル(千代田区外神田3-13-2) の利用に関して、千代田区による公募が行われ、最終的に7法人が応札。その結果、株式会社ビジネスカフェジャパンによる「リナックスカフェ・プロジェクト」が第1位で選出された。この結果下島ビルは、リナックスビルと改名し、株式会社リナックスカフェによるオープンソースのプラットフォームとして、再建されることになった。
リナックスカフェの当初の事業計画は以下のようなものであった。
1.リナックス関連技術の基礎研究(オープンソース研究所)
2.オープンソース技術コンサルタントおよび技術者の教育
3.リナックスサポートセンターおよび検証センター
4.一般ユーザがリナックスを体験するためのインターネットカフェの運営
(株式会社プロントコーポレーションとの提携による)
上記の四事業は、事業化されたものもあれば、計画のまま実現しなかったものもあるが、設立以来、地域に根ざしたオープンソースをテーマとしてインキュベーション施設として、活動し成果を積み上げてきている。たとえば、千代田区の教育委員会の協力のもとで、地域の小中学生向けのプログラミング教室を開催し、読売新聞はこれを大きく取り上げた。また、親子のためのホームページ作成教室を開催し、サーバーを無償提供して地域からの情報発信を行った。数回連続でリナックス初級講座も開催してきた。開設当初、リナックスビスの二階を一般ユーザ向けの、情報交換および情報発信のためのペンギンビレッジとして解放した。(現在は閉鎖している)現在リナックスビルの地下から五階フロアまで、10社以上のITベンチャーが入居し、システムの開発、製品の開発を行っている。
リナックスカフェ開設当初は、歩く人もまばらであったリナックスカフェの前の路地は、土日ともなれば、多くの人が集まってくる名物的な「秋葉原の裏通り」に変貌した。
コンピュータOSとしてのLinuxは今や、誰もが自由に参加し、自由に使えるOSとして、世界に定着し、サーバーはもとより、さまざまな機器に搭載されるようになっている。また、バザール方式といわれる会社や組織を超えた参加型の開発方式や、市場の独占とそれに伴う利益の収奪といった資本主義的な生産・管理方式に対抗する、個人の社会に対する贈与を基礎にしたオープンかつ自由な生産・管理方式もまた、閉塞する社会に大きなインパクトと希望を与えている。
リナックスカフェは、インキュベーション施設としてのリナックスビルの運営はもとより、この施設で学び、交友を深めた仲間たちとともに、独自の開発手法、コンサルティングスキルをもとに、WEBマーケティングやシステム開発の分野でのプロデューサー集団として、確かな地歩を築きつつある。 |
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